マーティン・スコセッシ監督「ザ・ローリング・ストーンズ〜シャイン・ア・ライト」 

マーティン・スコセッシ監督「ザ・ローリング・ストーンズ〜シャイン・ア・ライト」
http://www.shinealight-movie.jp/

よく空いたわびしい映画館でこの映画を見てて、ふと非常に恐ろしいことに思い至った。ぼくがストーンズを聴かなくなってから、もうほとんど20年が経過している。そして、ストーンズの劇場用映画を前に見たのは、81年のライブを撮った「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」(ハル・アシュビー監督)以来。それがもう25年ほど前(「戦場のメリークリスマス」と二本立てだった)。。。いったい何年生きてるねん>おれ?!と戦慄してしまいました。

スコセッシ監督の音楽映画といえば有名なのがザ・バンドの解散コンサートを撮った「ラスト・ワルツ」。これを見たストーンズのメンバー(ミック?)が「ロックバンドの映画にメンバーの人生模様なんて関係ない。必要なのは音楽だけだろ」と言ったとか言わなかったとか。それで作ったのが上述の「レッツ〜」だったって話です。(これは本当にただステージを映しているだけの映画だった)

こういう事情が念頭にあったんで、スコセッシがストーンズを撮ったら、どういうものになるんだろうかという興味がありましたが、見事というべきか、いい映画になってます。

確かに若い頃のインタビュー映像「60歳になってもロックするつもりですか?」「うん」なんてのをはさんで現在のステージに戻ってくるなんて、あざといとも言える。それからクローズアップになるごとに、その人物の演奏してる音を音量あげたりするような、いかにも映画的な表現も、ウザいといえばウザい。

でもまあ、これはこれでいいでしょう。ライブの見せ場をよく知ってて、ストーンズのかっこいいとこをこれでもかと切り取って見せてくれてる。

それにしても「レッツ〜」の頃から曲目も演奏もメンバーのルックスも(25年以上経ってるのになあ)ほとんど変わってないのには驚きです。なんせおれ、20年ストーンズ聴いてないし、知らん曲が出てくるやろと思ってたら、知らなかったのはキースの歌うConnectionだけ(すごく古い曲で、そのアルバムはなぜか聴いたことがない)というのも驚いた。キースやロンがコーラスしなくなって、かわりにサポートがぞろぞろステージ袖にいるのはがっかりではありました。だけど、本人達の演奏は何も変わってない。

ほんと、いったい何十年同じことやってんだろなー、こいつら。「ブラウン・シュガー」なんかもう、パブリック・ドメインにしていいんじゃない。バンドを世界遺産に認定するとか。

不良中年をとっくに越して、不良老人。ミックなんて去年で65歳でしょ。なのに未だにセクシーで(顔はさすがにちょっと老けたかな)、他のメンバーたちも、白髪の素敵なおじさまになったチャーリー、あいかわらずほっそ〜い足のロン、あいかわらず人間離れしたルックスのキース、みんなカッコいいなあ。

最後に、映画で最もグッときた、キースのコメント映像を紹介する。キースとロン、別々にインタビューする企画だったらしい。

インタビュアー「二人のどっちがギターうまいの?」
ロン「おれだよもちろん」

インタビュアー「そんなこと言ってましたけど」
キース「そういうと思ったよ。(で、沈黙の後)ほんとは二人とも下手なんだ。でも二人合わせると最強だ」

…あー、もうカッコよすぎ。泣かせるね、キース。バンドをやる究極の意味はここにあるんじゃないのかな。

演奏が終わって4人で肩組んで、だらだらとバレエ式のお辞儀をする不良老人達の映像をみて、おれもまだまだ行けるんじゃないか(どこによ?)、行かなくちゃいけないんじゃないか(だから、どこによ?)、と思った映画でした。

コメント

おくればせながら

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

この映画、私がオジャマしているブロガーさんは
かなりの確率で見ているようで。
なかなか好評なので見に行ってみようかなと
思ってますが、まずは「メジャー」を見に行かねば(笑)

文頭の部分、私も最近
「○○するの15年ぶりだ」
「△△行くの20年ぶりだ」
という言葉がよく出てきて愕然とします・・・。

去年観ました。次観る時は(笑)後ろの席にしよう(立って踊ってたら後ろの人に迷惑だからね★)。
世界遺産賛成!

年末に観た!
観終わった後、ストレス溜まりませんでしたか?踊れなくて(笑)
私は幸いカラオケの集い前に観たので、カラオケで発散させて頂きました。

そーそー!私もキースとロニーのインタヴューにグッと来たw!
そしてそして、キースの歌うConnection。
チャカポコした印象しかなかったあの曲が!
熟成されるとあんな曲になって蘇るとは!!
いやはや流石だ!恐れ入りました。

>やっちん
はは。そういえば20年前(笑)にはまだロックはお茶の間に浸透してなかった気がする。キースが初めてロッキング・オンの表紙になったんが90年前後じゃなかったっけか。

>miyaya
ちゅーことは映画館の前列で踊ったわけね。ロッキー・ホラー・ショーみたいに。

>ぴゅん
そうそう。一緒に歌ったりしたいし。とりあえず映画みおわったあとはライブみた後みたいな気にはなれた。

キースのセリフかっこよすぎです!!

でしょでしょ。

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