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散歩するパンダから脱皮するカエルまで:絵本の世界  

子供の頃はあまり絵本を読まなくて、確かイソップで身体の各部所が勝手な主張をするというやつを愛読していたような記憶はあるが、他は覚えていない。自分に子供ができると早速、1歳にもなる前から絵本だ!といって買ってきたのが「ぐりとぐら」。「やあ、なんて おおきな たまごだろう。おつきさまぐらいの めだまやきが できるぞ」(親が興奮する場面)などと読んでやったら、わりとウケてました。もう少し大きくなると図書館に連れてったり、気に入ったやつは買ったり、数知れない絵本を一緒に読みました。そんな中で記憶に残っているものをあげてみます。

*
どいかや「パンちゃんのおさんぽ」
鉛筆かコンテかで描いた白黒作品。このパンダ、なぜか「でんぐるでんぐる」とでんぐりがえりしながら散歩するのです。そして帰り道は「ぐるでんぐるでん」。子供と一緒にけらけら笑って読みました。どいかやは他に「チップとチョコ」とか、絵がかわいいです。

はたこうしろう「ぼくのいろなあに」
この人は色彩の魔術師って感じです。「え、こんな色の服を重ね着するの?」と思うんだけど、全部着ると目を見張るような色感覚に。他には、子供に数をおしえようと買った「どうぶつなんびき?」もいいし、中川ひろたか文の「ショコラちゃん」シリーズの絵がものすごくおしゃれ。



田中清代「トマトさん」
これはすごいですねえ。目鼻口が超リアルなトマト。甘い涙を流すとこなんか、匂いがしてきそう。そしてトカゲや虫たちの助けで川へ入るシーンが圧巻です。一昨年、伊丹市立美術館の「こどものとも絵本原画展」で見て衝撃をうけました。

秋山あゆ子「くものすおやぶんとりものちょう」
これも同じ原画展で。キモかわいいと言うか、リアルブキミ系。くもの口とか触覚とか、すごいまんまです。虫のお母さんが子供(幼虫)を連れてたりとか。続編の「くものすおやぶんほとけのさばき」も昆虫仏教美術が妙にありそうで可笑しい。



この原画展に出てなかった、にしむらあつこ「ホネホネさん」シリーズも好きです。「ぎこぎこきー」と自転車で郵便配達するだけなのに、なんとなく哀感がある。秋山、にしむら共、見開きページが鳥瞰的で、一枚の絵に時間の経過まで表現されているところが特徴かと思います。これは古来からの絵巻物とかの系譜だし、子供はそういうものが好きです。マンガみたいにひとコマに必要なものしか描かれていない(そうじゃないのもあるけど)表現とは別なのですね。

ちなみに伊丹の美術館では、こないだの「生誕100年記念 ハンス・フィッシャーの世界展」もよかったです。「こねこのぴっち」の絵本が気に入って買ってきました。この人の絵は、大きさの比率が現実的なところが特徴かな。ぴっちはめちゃ小さくてなさけない感じがかわいいです。美術展の連動企画で、ぴっちの前篇の「おたんじょうび」に出てくるクグロフを地元のパン屋さんが販売してました。2007年の「三沢厚彦アニマルズ+PLUS展」もヒットだったし、ドーミエと俳句の短冊しかなくてつまらないと思ってたんですが、地方の小美術館ながら頑張ってます。



山内祥子/片山健「アマガエルとくらす」
最後はもう絵本の範疇としては限界ですが、「たくさんのふしぎ」のシリーズから。アマガエルが脱皮したり、人間になついたり、10年以上生きたり。そんなこと知りませんでした。カエルの最期を看取るまでの淡々とした語り口に感動しました。それを支える片山健の絵もまた優しいのです。
*
早いもので、もう8歳になった娘は今、猛スピードで児童文学を読んでいる。アーサー・ランサム全集に手をつけたので「へー。読んだことないけど、『海へ出るつもりじゃなかった』まで来たら読ませて」と頼んでおいて、ぼくもこないだ読んだ(だってタイトルがいいじゃないですか)。しかし、これもちょっともったいないっていうか、絵本をもっと一緒に読みたかったなって気もするのだ。

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Posted on 2010/04/07 Wed. 12:27 [edit]

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[メモ] 賢治の「イギリス海岸」1日限定の復活計画  

賢治の「イギリス海岸」1日限定の復活計画
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090913-OYT1T00814.htm

イギリス海岸といえば、これですねえ?:
木村紅美『イギリス海岸:イーハトーヴ短篇集』
http://lamiken.blog63.fc2.com/blog-entry-116.html

Posted on 2009/09/14 Mon. 10:56 [edit]

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今年読んだ本  

年末になるといつも「今年のベストなんとか?」って考えるんですけど、今年は「今年のベスト:本の部」が早々と決まってしまいました。

1. ドロシア・ハスト他「聴いて学ぶアイルランド音楽」(アルテス)



この本のおかげでアイリッシュ音楽にすっかり浸ってしまいました。まずい。

アイルランドというと「ケルトの神秘」とか「陽気なパブのセッション」というイメージが刷りこまれてますが、この本を読んで付属のCDを聴けば、それだけじゃないってことがよく分かります。特に伝統的な無伴奏の唱法をたくさん取り上げていることが、ぼくにとってこの音楽への入口となりました。


2. 茂木健「バラッドの世界 : ブリティッシュ・トラッドの系譜」(春秋社)



この本はその興味をさらにブリティッシュトラッドまで広げてくれました。実際、「ブリティッシュ・トラッド・ロック」が日本にこの種の音楽(アイリッシュも含めた)を広めたと言えそうです。

本の始まり方がいいんですよ。(サイモン&ガーファンクルの「スカボロー・フェア」とボブ・ディランの「北国の少女」を結ぶものである)マーティン・カーシーの「スカーバラ・フェア」を紹介しつつ、読者をバラッドの世界に誘います。その後出費が増えるので誘われない方がいい鴨。


その他、同じく茂木健「フィドルの本 : あるいは縁の下のヴァイオリン弾き」(音楽之友社)、そして、大島豊(1.の翻訳者)「アイリッシュ・ミュージックの森 : トラッドからロックのかなたへ」(青弓社)もそれぞれよかったです。特に後者は「バラッドの世界」と相補関係にある本なんじゃないかな。

この項で名をあげた本全て、ディスクガイドとしてもいいです。(だから?出費が増える?)

参考)スカボローフェアの謎 8-8 もう一つのスカボローフェア
http://www.worldfolksong.com/closeup/scarborough/page8.htm

Posted on 2009/06/09 Tue. 20:26 [edit]

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木村紅美「月食の日」  

木村紅美「月食の日」(『文学界』2008年5月号)

高校生のころ仙台でボランティア活動をしていた幸正は、偶然、一歳半から全盲の隆と十七年ぶりに市川で再会する。幸正の妻・詩織は「結婚二年目で三回りくらい」太った専業主婦である。幸正は自宅に隆を招待するが、不倫寸前の関係にある会社の同僚から携帯で呼び出され、席を外す。しかたなく詩織は、経験のない盲人の世話をするうち、盲人はどのように世界を把握しているのかが気になってくる。その日はちょうど、二十世紀最後で最長の皆既月食。詩織は地球儀を使って、隆に月食とはどのようなものかを説明しはじめる。

この小説には木村のこれまでの作品にみられたような、音楽も、旅も、若者の淡い喪失感のようなものも、存在しない。幸正夫婦が新婚旅行ででかけたというポルトガルの音楽がCDでかけられ、全盲の隆が友人達とでかけたバリ島の写真(!)が出てくるだけだ。

代わりにこの小説で描かれるのは光のない人からみた世界、あるいはそれはどのようなものかと目の見える人たちが想像する世界だ。それは匂いであり、音であり、触覚であり、ちょっとした気配のようなもの(「風向き」)である。その表現のリアルさに、木村の作家としての力量が確かにあがったことを感じた。

そしてクライマックスとなるのは、詩織が隆に月食というものを地球儀と濡れ雑巾を使って説明するシーンである。見えたものを、見たことのない相手に説明する。これは物語る、小説を書くという行為の暗喩といえる。

しかしその説明に、ことばではなく感触を使おうとしたこのシーンは、どことなくなまめかしく、夫が不倫(になりそうな)相手のところで出かけて行っている間に、そうと知らずに行われる妻の行為もまた不倫を暗示しているように思う。

「私たちは、今夜、観測していた他のだれにも思いもかけない方法で、月食を共有しただけだ」

本作は、木村として初めて芥川賞候補にあがった作品である。賞はともかくとして、出だしから登場人物の名前が次々に出てくるテンションの高さなど、これまでの木村作品とは少し違う手ごわさや、ある種の攻撃性が感じられた。今後も幅広い作品を書いていってほしい。っていうか、芥川賞作家になることを期待してるよ、紅美ちゃん!

Posted on 2008/08/18 Mon. 21:52 [edit]

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大人のための3日間楽器演奏入門  

「大人のための3日間楽器演奏入門」きりばやし ひろき(講談社+α新書)

著者は元「叫ぶ詩人の会」のドラマーで、楽器挫折者救済合宿というのを主催しており、3日間で「楽器挫折者」がバンド演奏を発表できるまで持っていっている人だそうです。

まず最初の方に、挫折した理由を自分の考えで特定してしまうタイプの人は挫折しやすいって書かれてて、「をを!」と思いました。これ、楽器に限らずそうなんじゃないかなあ。自分のアタマで考えることの重要性と、決めつけてしまうことの弊害とはトレードオフですけど、とりあえず新しいことをはじめる時は分析する前にマネしてみる/言われたとおりしてみるのも大切では。

その他感銘を受けた言葉とその感想をメモしておきます。

「困難を回避すること」。例えばギターのコードならば次のコードとのつながりを考えて、指使いを変えることで簡単に演奏できたりする。これはぼくも絶対賛成です。できるなら難しいことは避けた方がよい。練習でなんとかこなせても、本番失敗するんで。

「アンサンブルマジック」。みんなで演奏することの高揚感。うまい人がいたら引っ張り上げてくれるかも知れないし、素人ばかりでも、みんなで高めあえることもあるんじゃないかな。バンドってそういうもんだと思います。

最後に「独学の落とし穴」。自己流は武器にもなるけど、「知らないことを知らない」なんてことにもなりかねない。「ギターの弦が切れたら保証書を持って楽器屋で交換してもらうと思っていた」って話、意外と笑えない。

ぼくも最初、エレキギターのソロは弦1本ずつ弾いてると思ってた。「ロールオーバー・ベートーベン」のソロはダビングしてると思ってた(笑)オルタネートピッキングも知らなくて全部ダウンで弾いてた←しんどいって

友達の話を聞くと目からうろこ的なことがいっぱいあります。ぼくはなんでもほとんど独学なんだけど、特にウクレレの時そう思った。関レレに行ってなかったら、もっといっぱいウクレレ買って、ああでもないこうでもないって悩んでたんじゃないかな。

えー。何かにつけ、やっぱ友達は大事だなあというのが結論です(?)

Posted on 2008/06/25 Wed. 12:21 [edit]

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